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首相「地盤改良が必要」 名護・大浦湾の軟弱地盤、計画変更申請へ

 【東京】名護市辺野古の新基地建設を巡り、安倍晋三首相は30日の衆院代表質問で、大浦湾側の埋め立て予定海域に軟弱地盤が存在し、改良工事が必要になるとの考えを示した。これまで地盤改良の必要性が指摘されてきたが、政府として初めて認めた。政府は今後、地盤改良のための計画変更を県に申請する方針で、工事の遅れは避けられない情勢になっている。

 立憲民主党の枝野幸男代表に答えた。首相は、大浦湾側でのボーリング調査や護岸建設の際の安定性などを検証した結果として「地盤改良工事が必要であるものの、一般的で施工実績が豊富な工法により地盤改良工事を行うことにより、護岸や埋め立て等の工事を所要の安定性を確保して行うことが可能であることが確認された」と説明した。

 軟弱地盤の存在により、新基地建設は当初計画より工期や費用を要することが見込まれるが、この点に関して首相は「今後の工期や費用について確たることを申し上げることは困難」だと述べるにとどめた。

 政府は昨年12月、埋め立て予定海域の南側で土砂投入を開始した。大浦湾側の海域ではボーリング調査で地盤の柔らかい地点が複数見つかり、埋め立て作業の前段となる護岸建設にも着手できていない。防衛省は3月までにボーリング調査の報告書をまとめ、県への変更申請に着手する考え。玉城デニー知事はこれを承認しない構えだ。