2017年のドラフト2位で横浜DeNA入りした神里和毅(糸満高―中央大―日本生命)。50メートル5秒9の俊足に加え、打撃や守備と走攻守そろったルーキーとして期待されて開幕1軍入りした。しかし、昨年8月12日の阪神戦で右足の甲を骨折して戦線離脱。不完全燃焼の1年目となった。しかし、だからこそ、今年のキャンプは「開幕スタメンを狙って、1年間しっかり戦力になれるようにやっていきたい」と常に真剣な表情を見せる。
キャンプ初日は、外野手の守備練習の後、打撃練習で汗を流した。ランニングやスイングの様子では右足に不安はなさそうだ。
昨季4月は三振27個と調子が上がらず、5月にはスタメン落ち。6月に復活すると、力みの取れたスイングで同月9日の日本ハム戦で4打数4安打。1番打者も任された。
7月は伸び悩んだが、8月に再びリードオフマンを務める中、けがで出場選手登録抹消に。昨季の出場は86試合にとどまった。「打てなくなった時期もあり、最後は悔しい気持ちでシーズンを終えた」。
横浜は昨季セ・リーグ本塁打王のネフタリ・ソトをはじめ中軸が強い分、上位打線の出塁が鍵になる。シーズンを戦い抜く体をつくることを目標に、「出塁率を上げて、盗塁の数を増やせば試合に出られる。1番でも2番でもいい。いかにランナーに出るかだ」と活躍を描く。
警戒されるその走力を生かした盗塁は昨季の15個以上を目指す。「最低でも20個はいかないといけない」と、2年目の躍進に懸ける気概を見せた。
(嘉陽拓也)