アスティーダ、ホーム連敗 岡山に1―3 Tリーグ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロ卓球の「Tリーグ」の琉球アスティーダは12日、豊見城市民体育館で岡山リベッツと今季第17戦を行い、1―3で競り負けた。今年に入って4連敗となり、通算成績は5勝12敗。現時点で4位のため、残り4試合でプレーオフ進出は厳しい状況だ。

 同体育館で11日に行われた第16戦では、木下マイスター東京に1―3で敗れた。

 岡山戦の第1マッチのダブルスは丹羽孝希・有延大夢組が本領を発揮できずにストレート負け。続くシングルスは丹羽孝希が勝ったものの、陳建安(チェン・ジエンアン)と荘智淵(ジュアン・ジーユアン)が惜しくも競り負けた。次戦は18日に兵庫県の高砂市総合体育館で木下マイスター東京と対戦する。

(12日・豊見城市民体育館)
▽男子
岡山(31) 3―1 琉球(19)

◆岡山に粘り負けPO望み薄れる

アスティーダー岡山 第3マッチのシングルスでストレート勝ちしたアスティーダの丹羽孝希 =12日、豊見城市民体育館(田中芳撮影)

 琉球アスティーダは11日の木下マイスター東京戦に続き、岡山リベッツ戦でも敗れてホーム2連敗となった。今年に入ってから4連敗で、プレーオフ(PO)の見通しも厳しい。外間政克監督は「岡山には粘り負けした。残り4試合、ファンも見に来てくれるので最後まで一つ一つ必死で戦っていく」と切り替えた。

 第1マッチのダブルスの岡山はリーグ屈指の実力を誇る上田仁・森薗政宗ペア。一方、ダブルスの勝率が伸び悩む琉球は丹羽孝希・有延大夢で挑んだものの「予想はしていたが、こちらの長所をうまく消され、有延もストレスを抱える展開だった」(外間監督)と、落としてしまう。第1シングルスの陳建安(チェン・ジエンアン)も粘り負けした。

 第2シングルスは、現在シングルス9連勝中の丹羽がストップレシーブなどを駆使して、台湾の若手選手に主導権を渡さない。左利き同士によるバックの応酬の中でも、「最後は力の入るフォアでいく展開をつくった」と自分のプランを遂行し、ストレート勝ち。外間監督も「競り合う中でも4球目で攻める展開をつくるのはさすがだった」と、丹羽の1勝をたたえた。

 第3シングルスの荘智淵(チュアン・ジーユアン)が惜敗し、岡山に敗退した。チーム成績は4位とPOの望みは薄れたが、荘は「目の前の試合を戦い抜くだけ」と語り、丹羽も「POとは別に、自分もチームも勝利で終われたらいい」と、前を向いた。
 (嘉陽拓也)