田芋スイーツで活性化 沖縄・宜野湾「ターウムの日」 紹介マップ市職員制作 沖国大生が新作開発


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開発した田芋スイーツを配布する沖縄国際大学の学生(右)=6日、宜野湾市役所前

 【宜野湾】「ターウムの日」の6日に合わせ、沖縄県宜野湾市は同日、市を代表する特産品である田芋のPRイベントを市役所前で開いた。沖縄国際大学の学生が開発した田芋スイーツなどが配布され、来庁者や市職員が舌鼓を打った。イベント後には市が目指す「スイーツのまちぎのわん」の宣言に向け、職員有志による手作りの市内スイーツ店の紹介マップのお披露目もあった。

 ターウムの日は市が2015年に制定した。うちなーぐちの読み方で2の「ター」と6の「ムー」に掛け、2月6日とした。

 イベントではJAおきなわ宜野湾支店女性部の田芋ジューシーも配られた。

 松川正則市長は「田芋は琉球料理に欠かせない食材だ。みんなで継承発展に取り組んでいこう」と呼び掛けた。

スイーツ店マップを紹介する宮城恵美市行政改革推進室室長(左)と松川正則市長=6日、宜野湾市役所

 沖縄国際大地域環境政策学科の学生らが1年以上をかけて開発したスイーツの名称は「TAM SWEETS(タムスイーツ)」。田芋と牛乳をペースト状にして固め、パイ生地や生クリームなどを載せて見栄えにも工夫を凝らした。

 同科3年の上原佳乃子さん(21)は「若い人はあまり田芋を食べないイメージがあるので、スイーツを食べて親しみを持ってほしい」と薦めた。

 また、イベント後にお披露目された「ぎのわんスイーツマップ」は、市職員有志が昨年12月から市内の菓子店やパン屋を訪ね歩き作成した。市長室入り口隣の壁に貼り付け、市内16店舗の場所や商品の写真を掲載する。今後30店舗ほどまで増える予定。

 市は田芋を使ったスイーツ開発を推進するため、「スイーツのまちぎのわん」の宣言を目指している。