【沖縄】地域活性・復興支援プロジェクト「かき小屋実行委員会」(岡本航平代表)は、17日から宮城県石巻市産のカキを堪能できるイベント「出張カキ小屋 牡蠣奉行in沖縄」を沖縄市南桃原の翔南病院前イベント広場で始める。東京電力福島第1原発事故で風評被害を受ける被災地の復興支援が目的。岡本代表(48)は「おいしいカキを食べ、復興に協力してもらいたい」と来場を呼び掛けた。3月3日まで。
石巻産のカキを全国各地で食べてもらう試みは、東日本大震災翌年の2012年から始めた。きっかけは石巻市中屋敷で復興ボランティアに取り組んでいた岡本さんが、地元の養殖業者から原発事故による風評被害で「なかなかカキを買ってもらえない」との訴えを聞いたことだった。
一念発起した岡本さんは、それまで従事していた飲食店のコンサルティング業で培ったノウハウを生かし、自身の地元、岡山県で初めて石巻産のカキを扱った出張カキ小屋を開いた。これまでに40近い都道府県で催しを開き、県内での開催は今回が初めて。毎年カキを数十トン購入することで、産地の安定した消費や雇用に貢献している。
イベントでは産地から空輸した新鮮なカキのほか、さまざまな海産物も楽しめる。食材をその場で選んで購入し、自分で炭火で焼く方式。席代は中学生以上1人300円。
岡本さんは「沖縄は輸送料が高く、正直採算は取れない。それでも石巻の旬のカキを食べ、『こんなに大きいんだ』と多くの人に知ってもらいたい」と語った。問い合わせは担当者(電話)090(1345)5316。