「普天間は今日でおしまい」 政府強硬姿勢を批判 運用停止期限 600人結集 決意新た


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
米軍普天間飛行場

 「普天間は今日でおしまい」―。17日夜、宜野湾市民会館で開かれた県民投票の成功と米軍普天間飛行場の5年以内運用停止を求める総決起大会。会場に結集した市民600人(主催者発表)は、普天間の運用停止に向け改めて決意した。

 午後5時半から約1時間50分に及んだ決起大会。登壇者が普天間飛行場の危険性や政府の強硬姿勢を批判する度に、会場からは「そうだ」との声や指笛が響いた。市内外から駆け付けた参加者は終始真剣な表情であいさつに耳を傾けていた。

 連日野嵩ゲート前で抗議を続ける市民約15人は、壇上前で「普天間は今日でおしまい」「取り戻そう普天間!」と書かれたプラカードを掲げるパフォーマンスをした。代表して比嘉良博さんが「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに共存する権利を有する」とする憲法前文を朗読した上で、宜野湾市の現状を踏まえ「この国は憲法に違反する行為を続けている」と批判した。

 「5年以内運用停止は市民・県民にとって決して譲れない一線だ。飛行場の固定化は許さない」とする特別決議も採択した。

 宜野湾市愛知に住み、米軍機の騒音に悩まされている栄野川安邦さん(85)は「独裁的な政府の姿勢には悔しくて仕方がない。運用停止に向け運動を続けたい」と決意を新たにした。