ひめゆり資料館開館30周年 継承願い横断幕とロゴお披露目


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開館30周年の横断幕の前に集まる島袋淑子さん(右から2人目)ら元学徒=18日、糸満市のひめゆりの塔入り口

 6月23日に開館30周年を迎える沖縄県糸満市のひめゆり平和祈念資料館は18日、ひめゆりの塔入り口に30周年をPRする横断幕を設置した。ユリをモチーフに、新しい世代への継承の願いを込めたロゴも発表。前館長の島袋淑子さん(91)は「平和のとりでとして、これからも続きますようにと亡き先生と友にお願いした」と語った。

ひめゆり平和祈念資料館が開館30周年をPRするため作成したロゴ(同館提供)

 横断幕は白いテント地で、縦90センチ、横400センチ。作業員が高さ約2メートルのスチール製の柱を立て、横断幕を設置した。ひめゆり学徒の生存者5人も駆け付け、立てられたばかりの横断幕を確認した。島袋さんは「30年になると思うと、つくづく感慨深い。私たちの後を継いでくれる若い職員が育ってくれているので、これからもお願いね、という気持ち」とかみしめるように語った。

 30周年に合わせ、同館は「ひめゆり、新しい世代へ」をテーマに、来年度にかけて戦跡フィールドワークや展示のリニューアルなどさまざまな記念事業を展開する。普天間朝佳館長(59)は「皆さんに支えられて30周年を迎えることができる。積極的にPRしていきたい」と述べた。