【名護】市民有志らが名桜大学で22日に企画していた沖縄県系4世のアーティストで、米ホワイトハウスへの請願署名を呼び掛けたロバート梶原さん=ハワイ在住=と学生らとの交流会で大学側が会場使用を不許可にしていたことが19日までに分かった。本紙の取材に大学側は交流会を不許可としたことを認めた上で「大学の教育施設の利用は適切でないので却下した」としている。
梶原さんは、24日投開票の県民投票まで名護市辺野古の新基地建設工事を停止するよう求め、請願署名を呼び掛けた。交流会は市民有志でつくる「ロバート梶原来沖プロジェクト」が学生らとの交流の機会にしようと企画した。同プロジェクトは名護市内の別会場での交流会開催を検討している。
同プロジェクト代表の山田マドカさん(39)は「交流会であって、政治的なものでは一切ない。(不許可は)理解できない」と話した。山田さんは「不許可の理由を知りたい」として大学側に公開質問状の提出を検討している。