沖縄県民投票、午後11時ごろ大勢判明 期日前に23万人、辺野古に直接審判


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
県民投票の投票を呼び掛ける玉城デニー沖縄県知事(左から6人目)ら=23日午後、那覇市のパレットくもじ前広場

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票は24日、繰り上げ投票をした竹富町を除く全40市町村の投票所で一斉に行われ、即日開票される。辺野古新基地建設の賛否について県民が直接意思を示す初めての機会となる。24日午後9時半ごろには県全体の投票率が確定し、午後11時ごろ大勢が判明する見通し。

 玉城デニー知事は午後11時半をめどに県庁で会見し見解を表明する。玉城知事は23日、県主催イベントで「ぜひこの貴重な機会を生かし大切な1票を投票してほしい。県民投票を成功させよう」と呼び掛けた。

 投票は一部地域を除いて午前7時から始まり午後8時に締め切られる。竹富町では23日、繰り上げ投票が行われ、投票率は59・02%だった。15~23日までの9日間に期日前投票を済ませた人は23万7450人で、投票資格者総数115万6295人(13日現在)の20・54%に達した。

 県民投票条例では、投票数が最も多い選択肢が投票資格者総数の4分の1に当たる約29万票に達すれば、知事は結果を尊重し、首相と米大統領に通知することを定めている。結果に法的拘束力はないが、県民の意思に両政府がどう対応するかが焦点となる。

 結果は辺野古新基地建設反対の立場で政府に対話を求めている玉城県政の施策や、県が示唆している辺野古埋め立て承認再撤回の判断にも影響を与えそうだ。