トルコギキョウ最盛期 県内、若手生産者が活躍


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トルコギキョウの栽培に取り組む若手生産者、徳元克貴さん=25日、糸満市

 県産花卉(かき)の主力品目、トルコギキョウの出荷が3月から最盛期を迎える。県内では、温暖な気候を生かして競合産地の少ない1月から県外に出荷している。白やピンクなど色は約10種類で、主に冠婚葬祭で使われる。

 県内では生産者戸数が年々増え、生産量も拡大している。トルコギキョウの県内農家は48戸あり、うち15戸が40歳以下の若手生産者だ。その平均年齢は33歳で20代の生産者も多い。2017年度は、販売本数が前期比48万本増の197万本、金額が同6100万円増の2億5400万円となった。

 糸満市の徳元克貴さん(25)は、父親がトルコギキョウを栽培しているのをきっかけに、3年前から栽培を始めた。出荷時期の今は毎朝4時に起きて収穫や箱詰めに励んでいる。

 年々栽培面積を増やし、ハウスには色とりどりの花が広がる。紫やピンク、白など9種類を栽培し、年に3万本を出荷している。

 徳元さんは「手間をかけていくうちに、きれいに育っていく。良いものを作れば売れる」と話す。トルコギキョウは収益性が高く、県内の平均単価は1本当たり約130円。品質の高い海外一部地域では、1本350円で売れる所もある。JAおきなわでは、単価向上のために、指導員による栽培指導などに取り組んでいる。