犯罪被害者や遺族を支援する沖縄被害者支援ゆいセンターが2018年に対応した電話・面接相談は、17年と比べ29件少ない694件だった。電話での相談が17件減の628件、面接は12件減の66件だった。一方、ドメスティックバイオレンス(DV)・ストーカーに関する電話相談が47件増加し163件に上った。
電話相談のうち、DVに続いて多かったのは住居侵入や窃盗などの「その他」で149件、続いて性被害の134件だった。性被害は54件減少した。暴行・傷害は81件、傷害致死を含む殺人は52件、交通事故は49件だった。面接相談ではDV・ストーカーと性被害がともに14件。性被害は前年より12件減った。センターによる裁判付き添いなどの直接支援は62件減の114件となっている。
センターはDV・ストーカーに関する電話相談が増えた背景について、児童虐待の報道や女性の権利意識向上などから「声が出しやすい環境にあるのではないか」と分析。警察など関係機関からの連絡も増加しているという。センターは「過去につらい経験をして相談に来るのも大丈夫。1人で悩まず相談してほしい」と呼び掛けている。問い合わせはセンター(電話)098(951)2408。運営のための寄付も受け付けている。