辺野古固執 県民憤り「民意受け止めて」 知事・首相会談


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 玉城デニー知事は1日、官邸を訪れ、安倍晋三首相に県民投票の結果を通知した。安倍首相は知事と対話を続けるとしながらも、辺野古移設推進の方針を示し、県内からは「県外、国外移設の協議を」「県民に目を向けていない」などと声が上がった。

 「辺野古」県民投票の会の安里長従副代表は「県民は代替施設としての辺野古新基地建設に『NO』を示した。政府は県内移設を許さないという民意を受け止めていない」と訴え「普天間基地移設に関し、日本中で議論するべきだ」と県外・国外移設の協議を求めた。

 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前を訪れた山内慶一さん(69)=読谷村=は「安倍政権は県民に目を向けていない。県民投票で新基地建設反対という民意が示されたのに工事を進めるのは許せない」と批判した。

 県統一連の瀬長和男事務局長は「安倍政権が県民の声を聞かないことは分かっていた。国に訴えても工事は止まらない」と憤り「本土の人たちや世界に向けて、声を上げ続ける。政府の姿勢が変わらなくても、世論が変われば新基地建設は止められる」と話した。