強制排除中も響く三線の音色、琉球舞踊 3月4日の辺野古ゲート前 「何をされても笑顔でいたらいい」


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三線を奏でるロバート梶原さん(左から2人目)ら新基地建設に抗議する人たち=4日正午すぎ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】「さんしんの日」の4日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で新基地建設に抗議する市民が三線の音を響かせた。沖縄の伝統芸能である三線の音色とともに新基地建設反対や平和への願いを訴えた。この日も生コン車や砕石を積んだ工事車両が基地内に入り、抗議で座り込む市民を機動隊が強制排除した。

 ゲート前には市民約120人が集まった。午前11時ごろから三線や琉舞などが披露され、にぎわいを見せた。正午の全島一斉の三線合奏に合わせ「かぎやで風」などの演奏がゲート前に響いた。米ホワイトハウスへの請願署名を呼び掛けたハワイ在住の県系4世のロバート梶原さんも駆け付け三線演奏を披露した。

 午後0時半ごろ、三線の音色が響く中、生コン車やダンプカーなどの工事車両がゲート前に集まった。機動隊が新基地建設反対を訴えて座り込む市民の手足をつかんで強制排除した。

 読谷村の彫刻家、金城実さん(80)は「何をされても笑顔でいたらいい」と訴えた。この日は新たな護岸工事に着手したばかり。金城さんは「いくらでもやらしたらいい。われわれは闘争を繰り返すだけだ」と語った。