けがをしたノグチゲラ、ケナガネズミ、元気になってまた森へ


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 【国頭】環境省やんばる自然保護官事務所とNPO法人どうぶつたちの病院沖縄は1日、昨年保護した国の特別天然記念物のノグチゲラと同天然記念物のケナガネズミを沖縄県国頭村の森で放鳥、放獣した。

 ノグチゲラは昨年9月3日、村楚洲にある倉庫のガラス窓にぶつかり脳しんとうを起こしたとみられ、そばで頭部を回していた。ケナガネズミは昨年11月14日、楚洲でカラスに襲われているところを保護された。大きな外傷があり、交通事故で傷を負ったところをカラスに襲われたとみられる。子どもを3匹妊娠していたが死産した。

 ノグチゲラとケナガネズミは、自然保護官事務所が保護し、どうぶつたちの病院沖縄で治療を受けた。それぞれ保護された場所の近くで放たれ、ゲージから木に移されたノグチゲラは軽やかに木を登り、しばらくすると飛び立った。ケナガネズミは木をゆっくりと登った。

 どうぶつたちの病院沖縄の金城道男副理事長は「2匹が無事に自然に戻れて良かった。やんばるの道を車で走る際には低速で、生き物に気を付けてほしい」と安全運転を呼び掛けた。

昨年9月に保護され、放鳥されたノグチゲラ=3月1日、国頭村楚洲
昨年11月に保護され、放獣されたケナガネズミ=3月1日、国頭村楚洲