「するするスルルー釣り」とは、キビナゴを撒(ま)き餌と付け餌に使い、ウキ止めを付けない全遊動仕掛けで、広範囲に磯を探るという沖縄生まれの釣り方。最近では大手メーカーからも専用竿(ざお)が発売されている。「がまかつ」からも「慶良間」の名前で発売されていて、近日バージョン2が発売される。2日に行われた発売前のテスト釣行に同行取材した。
好天に恵まれたこの日、夜明け前に通称「奥武の5番」に名釣会沖縄県支部長り大城一浩さん、メーカーの2人と4人で渡った。
夜明けとともに、するするスルルーをやってみたが、大物の気配がないので通常のフカセ釣りにチェンジ。トカジャーやヒレーカー、イスズミ、オンレーなどがポツポツ釣れた。
お昼過ぎになってするするスルルーに変えるとすぐにヒット。あっさりと3キロ近いカツオが釣れた。理想の竿に仕上がったこのバージョン2で県記録を塗り替える日は近いだろう。
3日、西崎一文字を会場に第38回G杯争奪全日本がま磯チヌ選手権沖縄予選が開催された。魚の活性が低く各選手が苦労する中、3匹のチヌが釣れ、3人が全国大会出場を決めた。
1位 當山康彦 920グラム 39・8センチ(L文字)
2位 石川直也 360グラム 29・2センチ(なべ堤)
3位 長浜卓人 280グラム 27センチ(なべ堤)
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)