政府が那覇空港第2滑走路の完成後、滑走路を安定的に離着陸できる回数を年間18・8万回に上方修正したことが8日分かった。これまで18・5万回とされていたが、約3千回増える見込みとなった。国はさらなる増加に向けて、検討を進めており、実際の離着陸回数はさらに増える可能性がある。
国土交通省などによると、自衛隊機などを含まない民間機の離着陸回数が2016年度の実績で約13万回あるが、17年度の事業再評価で30年度には15・8万回に増加すると試算。国内線は12・5万回、国際線は3・2万回と見込んでいる。
この数値に自衛隊機などの離着陸見込み約3万回を足し、18・8万回に達すると予測した。1日当たりに換算すると435回で、第2滑走路の供用開始と同時に発着可能な回数だという。
現在の滑走路1本での安定的な離着陸回数は13・5万回だが、17年度の実績は16・6万回に達している。そのため、需要増加を見越し、18・8万回を超える離着陸回数拡大に向けて検討が進められている。