辺野古土砂 本部港使用 業者が申請 町が受理、来月以降搬出


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 【本部】米軍普天間飛行場の移設に向けた名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て工事で土砂の搬出を担当する業者は8日、本部港塩川地区を搬出に使用するため、岸壁の使用許可権限を持つ本部町に使用許可を申請した。町は受理した。町は「条例や審査基準に照らして問題がなければ許可する」としている。港の使用は4月以降となる見通し。

 沖縄防衛局は昨年12月以降、辺野古への土砂搬出に名護市の琉球セメント桟橋を使用している。同局は条件が整えば桟橋と塩川地区を並行して使用する考えで、土砂搬出がさらに加速しそうだ。町は昨年9月の台風24号で岸壁が破損して以降、同地区での使用許可申請の受け付けを停止していた。復旧工事が3月中に完了する見通しが立ったことから、受け付けを再開した。8日は辺野古への土砂搬出を担当する業者も含む複数の業者から約40件の申請が出された。

 町は港の使用などについて「(管理者の)県の検査が終わってからになる」としている。辺野古の埋め立ての是非を問う県民投票の結果との関連については「あくまで法や条例に基づいて審査する」と述べた。