前を走っている男性が突然倒れた ジョギング中に119番通報と心肺蘇生で人命救助


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人命救助に貢献し、那覇市消防局から感謝状が贈られた(左から)山里健司さん、佐久本兼信さん=2月28日、那覇市消防局

 沖縄県那覇市消防局は2月28日、人命救助に貢献したとして、佐久本兼信さん(69)=那覇市、山里建司(たつし)さん(55)=同、藤井邦彦さん(50)=神奈川県横浜市=に感謝状を贈った。同日開かれた贈呈式には佐久本さんと山里さんが出席した。

 1月30日、那覇市の新都心公園内でジョギング中の40代男性が突然倒れた。男性のすぐ後ろを走っていた佐久本さんが気付き、近くにいた藤井さんに119番通報を依頼し、胸骨圧迫による心肺蘇生を始めた。佐久本さんの様子を見ていた山里さんも駆け付け、佐久本さんと交代で胸骨圧迫を続けた。救急隊がAED(自動体外式除細動器)を使って意識が戻り、救急車内では会話ができる状態まで回復した。佐久本さんは「無我夢中だった。助かってよかった」と話した。山里さんは「助かったと聞いて安心した」と安堵(あんど)した。

 3人とは別の男性が消防局に直接駆け込んで救助を依頼し現場まで誘導した。消防局は感謝状を贈る予定だが、名前が確認できていないため、その男性を捜している。問い合わせは消防局総務課(電話)098(867)0119。