【浦添】高校卒業式を翌日に控えた2月28日、沖縄県浦添市の浦添工業高校では、卒業をする3年生に向け、保護者らが文集「贈ることば」をサプライズで贈呈した。
昨年11月末から募っていた75編の「親の思い」を一冊にまとめた。卒業式の練習後、下地イツ子PTA会長、山城直樹同副会長らが体育館の壇上で、代表の饒平名一世さんに手渡した。
文集には「若い時は二度とない。男ならドン!とやれ!」「あなたが前を向いて走り続ける限り私たちに夢と喜びを与えるのです」「若いんだからたくさん失敗しても大丈夫だよ」と温いエールを送るものや、県外へ旅立つわが子に「父さん、母さんは貴方を愛しています」「いやならすぐに帰ってこい 母より」「格安チケットで1万円では帰ってこれる」と寂しさを隠しきれないものもあった。
贈呈式で下地会長は「親の思いが詰まっている」と述べた。受け取った饒平名さんは「(贈呈は秘密にされていたので)驚いた。家に帰ってゆっくり読みたい」と感謝した。
(長濱良起通信員)