【速報】米兵、6月に女性に性的暴行の疑い 不同意性交致傷容疑で書類送致 沖縄


【速報】米兵、6月に女性に性的暴行の疑い 不同意性交致傷容疑で書類送致 沖縄 沖縄県警
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 沖縄県内で6月、成人女性に性的暴行してけがを負わせたとして、県警は5日、20代の米海兵隊員の男を不同意性交致傷容疑で那覇地検に書類送致した。県警は認否を明らかにしていない。

 沖縄県内では6月、米兵による性的暴行事件が相次いで発覚した。

 昨年12月に発生した米空軍兵による少女誘拐暴行事件は県警や政府が県などに情報共有せず、今年6月25日に報道で明らかになった。5月には米海兵隊員による不同意性交致傷事件が起き、これが報道によって発覚したのは6月28日だった。米軍事案の公表態勢や犯罪防止が議論となる中、新たな性的暴行事件が明らかとなった。
 
 県警は5日午前、事件概要を県に伝達した。県警が米軍関係者による非公表事件の情報を県に通知する運用開始後、初の伝達事例となった。
 
 県警や関係者によると、事件は6月下旬の夜間に屋内で発生した。女性の治療をした医療関係者が通報した。海兵隊員と女性に面識はあったという。県警は現場周辺の防犯カメラ映像などの精査で海兵隊員による犯行の可能性が高まったと判断。県警は米軍側に協力要請し、米軍管理下にあった海兵隊員を任意で事情聴取した。身柄の引き渡しは求めていないとみられる。

 6月下旬に相次いで発覚した米兵による不同意性交事件を巡り、政府や県警が被害者のプライバシー保護を理由に事件を公表せず、地元自治体に情報共有もしていなかった。

 県などの強い反発を受けて県警は、公表していない米軍関係者による事件についても、逮捕や書類送致の段階で県に情報提供する運用を7月から始めた。