米兵による少女暴行事件の発覚から一夜明けた26日、県内の各団体などから事件に対する抗議や、情報を隠蔽(いんぺい)したとして日米両政府への怒りの声が上がった。県内の市町村議会では抗議決議を可決する動きが広がっている。
オール沖縄会議は県庁で会見を開き、抗議の意思を示した。共同代表の糸数慶子さんは「怒りで体が震えている」などと批判。外務省が起訴を把握しながら約3カ月県側に伝えなかったことに対して「隠蔽だ」と指摘した。
事件を起こした米兵が所属する嘉手納基地を抱える沖縄市の桑江朝千夫市長は、同市と嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」や市長会で抗議を検討する考えを示した。
浦添市議会(比嘉克政議長)は事件を糾弾し、日米地位協定の抜本的な見直しなどを求める抗議決議を全会一致で可決した。27日に抗議決議を提出する市町村議会もあり、今後広がりそうだ。