海上輸送の南西海運(那覇市、下地米蔵社長)は25日、マルエーフェリー(鹿児島県奄美市、有村和晃社長)と業務提携し、福岡県北九州市の北九州港と沖縄を結ぶ定期航路を新たに開設すると発表した。主に建築資材や車両などの貨物を運ぶ。
2社が所有する船1隻ずつと2社が共同購入した共有船1隻の計3隻で週3回、北九州航路の定期輸送を26日から始める。
共有船は、貨物を積んだトラックなどをそのまま運べるRORO船「琉球エキスプレス6」で、マルエーフェリーが運航し、阪神航路(大阪―志布志―那覇)の沖縄からの上り便が毎週火曜に北九州に追加寄港する。
南西海運は那覇と宮古、石垣の間で運航しているよね丸を毎週木曜に沖縄本島と先島に向けて輸送する。マルエーフェリーは阪神航路に配船している「琉球エキスプレス2」を毎週土曜に北九州に寄港させる。
好況の県経済は本島、先島とも建設ラッシュが相次ぎ、建築資材の需要が高まっており、北九州からは鉄骨などを運ぶという。
2社は1月29日に業務提携した。今後は需要も考慮しながら、運航数を増やすか検討する。
貨物輸送に関する問い合わせは南西海運(電話)098(868)1848。