社会

民意無視許さず 辺野古新区域土砂投入 市民「抵抗続ける」 県民投票後の強行 憤る

土砂投入が新たに始まった区域の護岸に向かい、カヌーに乗って新基地建設反対を訴える市民=25日午前、名護市の米軍キャンプ・シュワブ沿岸(又吉康秀撮影)

 新基地ノーの民意を示した県民投票から約1カ月。政府は25日、沖縄の訴えを無視し、新たな区域への土砂投入を強行した。米軍キャンプ・シュワブのゲート前に集まった市民は「民意を無視するな」と怒りの声を上げた。海上でもカヌーや抗議船に乗った市民が警戒する海上保安官と対峙(たいじ)し「海を汚さないで」と訴え、抵抗を続けた。抗議の声をよそに土砂投入は続き、海面は茶色に染まった。地元辺野古の住民は「見たくない」と目を伏せた。

 県民投票で新基地建設反対の民意が示されて1カ月後の25日、政府は新たな埋め立て区域に土砂を投入した。ほぼ同時刻、辺野古には大粒の雨が降り始めた。12月に土砂投入が始まった区域でも作業が続いている。新基地建設に反対する市民らが海上と辺野古の浜、米軍キャンプ・シュワブ前で怒りの声を上げる中、トラックから投じられた土砂が豊かな海を茶色に染めた。

 午前8時半すぎから、新区域の2カ所でシートや鉄板が敷設され、投入の準備が進められた。潮位が下がった午後2時58分、土砂投入が始まった。土砂を載せたトラックが2~3分に1回のペースで現場に到着。大型ブルドーザーが土砂を海中へ押し出していた。

 カヌー26艇と抗議船2隻に乗り込んだ市民が区域を囲み「これ以上、海を壊さないで」と訴えた。「民意に従え」と掲げた大城康弘さん(67)=名護市=は「こんなに汚いやり口で、民主主義とよくいえるものだ。対抗するためには声を上げ続けるしかない」と憤った。