社会

土砂が投入された辺野古の新区域はどんな場所? ジュゴンの餌・海草が豊富 識者「ジュゴン最後のとりで」

国指定天然記念物で絶滅危惧種のジュゴン=2008年3月、名護市嘉陽沖

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局が25日に土砂投入に着手した「区域(2)」は、海草が多く生える海域だ。海草は県の「沖縄の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)」に登録される希少種で、天然記念物で絶滅危惧種のジュゴンが餌とする。識者は多くの海草が生き埋めにされると危惧する。ジュゴン1頭が死骸で見つかった後の工事強行に「ジュゴンにとって最後のとりでがなくなる」と指摘した。

 今回着手した海域は、辺野古崎南側でこれまで土砂投入が進められていた「区域(2)―1」の5倍以上の面積を占め、浅瀬の海域には海草藻場が広がる。

 10年にわたり海域に潜って海草を調査した日本自然保護協会の安部真理子主任は「ジュゴンが戻ってきた時に餌場がなくなってしまう。ウミガメや幼魚など多くの生態系も壊される」と懸念する。埋め立て区域だけでなく周辺海域まで広く影響が及ぶと訴えた。

 18年夏に日本自然保護協会が実施した潜水調査では周辺の海草も砂を被っていたほか、確認できる海草の種類が減少していた。19年2月には汚濁水が汚濁防止膜を越え、区域の外まで灰色に濁った様子が沖縄ドローンプロジェクトの上空写真で確認された。



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