沖縄の2月の観光客数は過去最高の77万人 年度累計911万人に 中国から海路客倍増


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2月に夏日が観測され、半袖姿で観光を楽しむ家族ら=2月19日、那覇市首里の首里城公園

 沖縄県文化観光スポーツ部は25日、2月の入域観光客数を発表した。前年同月比8・5%増の77万2200人となり、2月の過去最高を更新した。外国人客が大幅に伸び、特に中国からの海路客が倍増。2月までの2018年度累計は911万5千人で、初めて2月までで900万人を突破した。年度目標の大台1千万人達成は依然厳しいが、3月も好調に推移する見込みで県は年度末まで動向を注視している。

 外国人客は前年同月比23・3%増の24万100人だった。市場別では、中国本土、台湾が春節による旅行需要の高まりで増加。中国本土は同49・9%増の7万7200人で、クルーズ船の寄港回数が増加したため海路客は同2倍超の5万7100人だった。台湾は海路客は減ったものの、空路が増加しており、同10・3%増の5万8700人だった。

 国内客は前年同月比3・0%増の53万2100人だった。名古屋方面が航空会社の離島直行便や団体旅行の販売が良好で同9・7%増の4万8700人だった。東京方面はプロ野球やJリーグなどスポーツキャンプ需要があり、同1・4%増の25万3800人で前年を上回った。

 18年度目標の1千万人達成には3月で88万5千人の来県が必要となる。前年度の3月実績は83万7400人だったため、4万7600人の上積みが必要となる。

 3月は春休みの旅行需要の高まりや大型クルーズ船の寄港回数が増える予定であるため、全体は好調に推移する見込みで、県は1千万人の目標達成への望みをつないでいる。