沖縄銀行(山城正保頭取)は27日、スマートフォンを使った独自の決済サービス「OKIPay(オキペイ)」の実証実験を那覇市の沖銀本店内にある食堂で開始した。4月5日まで不具合などが生じないかを確認し、一般向けのサービス開始は5月の連休明けを予定している。
オキペイは沖銀に口座を持つ個人客がスマホにアプリケーションをダウンロードし、画面上に表示したQRコードを加盟店側で読み取ることで決済が完了する仕組み。代金は個人客の登録口座からすぐに引き落とされる。周辺の加盟店が表示される機能もある。加盟店手数料は3・25%以下で提供する。
実証実験は、食堂に掲示されているQRコードをスマホで読み取る形式で実施する。昼食代金をオキペイで支払った山城頭取は「キャッシュレスを超えたカードレスとして、スマホで全てが終えられるようにしたい。加盟店側にとっても現金の数え間違いがなくなり、売れ筋などのデータ分析も容易にできるようになる。利用が進めば、キャッシュレス化の呼び水になると思う」と話した。