バレーボール大会の最中に突然心肺停止 看護師ら4人がAEDで救命リレー


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人命救助に貢献した(前列右から)豊里和也さん、伊藤まゆみさん、仲宗根千代さん、徳門祥さん=3月26日、宜野湾市消防本部

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市消防本部(浜川秀雄消防長)は3月26日、昨年12月16日に市立体育館で開かれたバレーボールの大会中に、突然心肺停止となった60代男性を協力して救助した4人に感謝状を送った。同本部で表彰式を開いた。

 表彰されたのは自衛隊員で大会役員も務めていた徳門祥さん(49)=宜野湾市、それぞれ看護師の仲宗根千代さん(68)=南風原町、伊藤まゆみさん(46)=那覇市、豊里和也さん(44)=南城市=の4人。

 救助された男性は大会中に突然具合が悪化し、そのまま心肺停止となった。事態に気付いた伊藤さんが「医療関係の方集まってください」と大声で呼び掛けると、すぐに仲宗根さんや豊里さんらも集まった。

 約1カ月前に講習でAED(自動体外式除細動器)の活用方法を学び、大会役員として設置場所も事前に確認していた徳門さんがすぐにAEDを運び、男性に装着。医療知識のある3人が順番で心臓マッサージを施した。到着した救急隊に処置を引き継ぎ、男性を病院に搬送。男性は息を吹き返し、大きな障がいなども残っていないという。

 徳門さんは「講習があったので、ちゅうちょなく対応できた。男性が回復して本当に良かった」と笑顔を見せた。伊藤さんは「呼吸や意識の確認も含め、連携良く対応ができた」と振り返った。