3月25日、珍福会の當銘由樹さんと田仲康将さんはマクブを狙って早朝7時過ぎから石川海岸で竿(さお)を出した。シガヤーダコを餌に仕掛けや餌は2人ともオーソドックスなマクブ狙いの仕掛けだが、竿は大きく異なっていた。
當銘さんはオーソドックスなタマン竿だったが、田仲さんは1・5号のフカセ竿を使用。彼はこの竿で、これまで5キロクラスのマクブやタマンを釣り上げた実績を持つ。
竿が柔らかいと、魚が暴れることが少なく、また柔らかな竿を駆使して大物を釣ることでよりスリリングに釣りを楽しめるというのが田仲さんの持論。
この日最初のヒットは當銘さん。8時過ぎにアタリがあり、2分程でタモに収まったのが6キロの良型のマクブ。1時間後に今度は田仲さんにヒット。弓なりに曲がる竿を巧に操り、マクブに主導権を与えない。根をかわし、足元近くまで寄せたが、人影を見て必死の抵抗を見せたマクブは柔らかい竿では寄せることが難しかった。
その様子を見ていた當銘さんは水中に立ち込み、エラに手を入れハンドランディング。
これが田仲さんにとって自己記録となる7・53キロの特大マクブ。釣り方には人によって千差万別、だからこそ楽しいし、奥が深いのだ。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)