沖縄県内のほとんどの公立校はきょう始業式。子どもたちは気持ちも新たに、新学期に希望を膨らませている。7日は旧暦3月3日の「浜下(はまう)り」にも当たり、潮干狩りなどで春休み最後の休日を楽しむ人々の姿が見られた。
「春休みは宿題に部活を頑張った。成長したと思う」と話す仲西小学校の新3年生与座叶沙さん(8)は、女子ミニバスケットボール部のチームメイトたちと練習後に海岸を訪れ、春休み最後の日を楽しんでいた。「新学期はどんな先生になるか、わくわくしている。割り算と漢字を勉強したい」と笑顔を見せた。
「浜下り」は家事に追われる女性たちが仕事から解放され、浜に下りて日頃の労をねぎらったり海の恵みを楽しむ習わし。浦添市の沖縄西海岸道路に面した海岸では、干潮時に合わせてアーサを摘む人や潮干狩りをする親子など浜下りを楽しむ人々でにぎわった。
海には産卵を控えた魚の群れが現れ、若夏の足音が近づいている。