「どこにいても、行動できる」 辺野古埋め立て阻止 北海道・小樽で会発足


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辺野古新基地建設中止を求める署名サイトを紹介する「ゼロ番地で沖縄について考える会」呼び掛け人の平山秀朋さん(本人提供)

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を阻止しようと、北海道小樽市で新たな市民グループ「ゼロ番地で沖縄について考える会」が発足した。小樽市議会が辺野古新基地建設中止などを政府に求める意見書を採択するよう働き掛ける考えだ。呼び掛け人の平山秀朋さん(50)=同市=は「距離を超え、共感の輪を広げたい」と訴えた。

 会の名称は平山さんが好きなバンド「eastern youth」のアルバム「叙景ゼロ番地」にちなんだという。「どこにいても自分自身が行動しようと思えばできる。住所に関係なく、そこは『ゼロ番地』だ。仕事でなかなか沖縄には行けないが、ここでできる活動をしたい」と思いを語った。

 会の立ち上げは3月末。県民投票で投票者数の7割以上が辺野古埋め立てに反対の意思を示したことで、平山さんは「何かできないか」と考えた。

 昨年出版された「沖縄発 新しい提案―辺野古新基地を止める民主主義の実践」(新しい提案実行委員会編)の提言と連動しようと、辺野古の新基地建設中止、普天間飛行場の運用停止などを政府に求める意見書の採択を目標に掲げた。

 早ければ6月定例会での採択を目指し、街頭での署名活動や勉強会を開く予定という。平山さんは「小さな会だが行動を始めた。沖縄の方々にも知ってほしい」と語った。

 同会は署名サイトで小樽市議会に意見書の採択を求める賛同者も募っている。http://chng.it/9Vf9CXYHfx(仲村良太)