JICA(国際協力機構)の日系社会シニアボランティアとして1年間、ボリビアコロニア・オキナワのオキナワ診療所に保健師として派遣されている田中ひろ子さん(71)が任期終了を前に、オキナワ日本ボリビア協会で報告会をこのほど行った。送別会も行われ、地域住民らが参加した。
田中さんは北海道出身。東京で保健師として約25年間勤務し、定年退職後に発展途上国の役に立ちたいと、ボランティアに応募した。
報告会では1年間の活動計画に加え、これまでの活動の軌跡をまとめ、今後の方向性も報告した。田中さんは活動目標に「住民が住み慣れた地域で健康で安全な生活が送れるために関係者と協働すること」を挙げ、ショートステイの効果的運営、要支援者と要介護者への訪問相談などを実施してきた。
田中さんは「移住1世たちが高齢化する中、いろいろと解決しないといけないことがある。コロニアオキナワがボリビアの福祉を引っ張っていくようボランティアとして支援を続けていきたい」と話した。
(安里玉元三奈美通信員)