【東京】環境省は16日、2018年度に行ったジュゴンの生息状況に関する調査結果を公表した。調査によると、18年8月22日に竹富町の波照間島で親子と見られる2頭がヘリから目撃されたとの情報があることが分かった。
写真などの証拠はなく生息確認には至っていないが、第11管区海上保安本部石垣航空基地の職員が飛行中のヘリから目撃したという。環境省は「先島諸島全体にはジュゴンの生息環境はあり、いてもおかしくはない」とし、今後も聞き取りなどの生息調査を続ける考えを示した。
ジュゴンの生息状況に関する先島諸島での聞き取り調査は、2004年以来、14年ぶりに実施。環境省によると、ジュゴンの生息が確認されているのは1970年以降は沖縄本島周辺に限られている。
調査結果によると、13年6月6日には多良間島周辺で航空機から1頭が目撃されているほか、13~14年の春先から夏ごろには、西表島北の浜周辺でカヤックに乗った人から1頭の目撃情報があった。