写真家の石川真生さん(65)が17日までに、2019年日本写真協会賞の作家賞に選ばれた。作家賞は同賞最高位の賞。表彰式は6月3日、東京都港区の笹川記念会館で開かれる。
過去に沖縄関係で作家賞(年度賞)に選ばれたのは1973年の石川文洋さん、93年の比嘉康雄さん。新人賞には砂守勝巳さん、石川竜一さん、功労賞に山田實さんらが選ばれている。
石川さんは1953年、名護市生まれ。70年代から米軍基地周辺で生きる女性たちの姿を捉えて、写真集「FENCES,OKINAWA」などを発表。2018年に開催した「石川真生 大琉球写真絵巻」展での「今日までの沖縄、苦悩の歴史をつづった不屈の創作力」などが評価された。
石川さんは「メードイン沖縄の写真をやっとヤマトが認めてくれた。うれしい。体力の続く限り、沖縄人と沖縄に関係のある人を撮り続けたい」と話した。