【米ニューヨーク市で伊佐尚記】琉球古典音楽の人間国宝・照喜名朝一さん(87)の米寿とカーネギーホール公演の成功を祝うパーティーが19日夜(日本時間20日朝)、米ニューヨーク市内のレストランで催された。門下生ら約200人から祝福を受けた照喜名さんは米寿とは思えない声量で「めでたいな」と歌い「90歳、100歳まで元気に生きたい」と喜んだ。
中心になってカーネギーホール公演の実現に向けて取り組みを進めた門下生の王堂ケンテン昭夫さん(48)=米ハワイ州=は「2月、3月の資金造成公演から本番と続き、大変だったが、先生が喜んでいる姿を見て最高な気持ちになった。みんながチームワークを発揮した」と笑顔を見せた。
公演には幅広い世代が出演した。ハワイから参加したクリステン・イノウエさん(14)は「カーネギーホールに出演できて興奮した。好きな沖縄の踊りと歌をもっと習いたい」と話した。
照喜名さんはことし数え88歳を迎えた。18日に照喜名さん門下の琉球古典安冨祖流音楽研究朝一会USA支部が、音楽の殿堂として知られる米ニューヨーク市のカーネギーホールで記念公演「翔(と)べ! うた三線 イン NY」を開催した。