社会

市民ら怒り「配慮ない」 屋良さん、ゲート前訪問 衆院3区補選開票翌日も工事継続

座り込む市民を強制排除する機動隊員=22日午後2時57分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】衆院沖縄3区補欠選挙で名護市辺野古の新基地建設反対を掲げた屋良朝博さん(56)が初当選して一夜明けた22日、沖縄防衛局は辺野古の新基地建設工事を続行した。反対の民意が改めて示されたにもかかわらず、工事を強行する政府に対し、現地で抗議する市民らは怒りの声を上げた。建設資材が搬入される米軍キャンプ・シュワブ前を訪れた屋良さんは座り込みをする市民に建設阻止を誓った。一方、地元からは工事阻止は困難として現実的な対応を求める声も聞かれた。

 この日は辺野古崎近くのK8護岸の造成、埋め立て区域(2)―1、同(2)への土砂投入が続けられた。シュワブのゲートでは工事車両計270台が砕石などを搬入し、その前で最大約120人が抗議。機動隊が座り込む市民を排除した。海上では抗議船3隻、カヌー9艇に乗った市民が声を上げ、海上保安官が制止した。

 ゲート前に駆け付けた屋良さんは市民らとカチャーシーを踊った後にマイクを握り「辺野古で続いているこの闘い。ここが原点だ。沖縄の道が開けるまで頑張り抜く」と約束した。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長(66)は衆院選直後も工事が続いていることに「県民に何の配慮もない。これがこの国の姿だ」と憤った。沖縄市から週3回、抗議活動に参加している仲井間小夜子さん(91)は「いくらあらがっても政府は強行し、私たちが諦めるのを待っている。だからこれからもここで声を上げ続ける」と力を込めた。一方、辺野古区民からは「現実的な対応を」と求める声も聞かれた。元辺野古商工会長の飯田昭弘さん(70)は「本当に基地建設を止められるのか」と疑問を呈した。「本音は反対だが、基地建設は進んでいる。米軍機が民間上空を飛ばないようにするなど、基地をコントロールしてほしい」と求めた。