27日から始まるゴールデンウイークを前に、沖縄県地域保健課は22日、麻疹(はしか)など注意すべき感染症について発表した。「野外活動をしたり、海外旅行へ行かれたりする人が多い時期。感染症予防もしっかりしてほしい」と呼び掛ける。
同課が「要注意」と強調するのは、はしか。感染力が強く、乳幼児がかかると肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を引き起こすことがある。現在、全国各地で患者が確認されているほか、中国やフィリピンなど海外でも多く発生しているという。
川遊びの際、「レプトスピラ症」に注意が必要。病原菌を持つネズミやマングースの尿で汚染された水が傷口や粘膜に触れると感染する。人から人へうつることはなく、抗生物質が有効だという。
山林に入る場合には、肌の露出を少なくしてダニにかまれないようにすることが重要だ。ダニを媒介とする感染症は「つつが虫病」や「日本紅斑熱」などが挙げられる。