沖縄都市モノレール(通称ゆいレール、那覇市、美里義雅社長)が延長整備を進めてきた浦添区間の開通時期について、早ければ夏ごろとしていた開業日がさらに遅れる見通しとなっている。複数の関係者によると、10月1日の案などで調整を進めている。
延長区間の工事で入札不調が出たほか、土地取得の遅れなどが影響した。モノレール社では5月までに正式な開業時期を決定する。
モノレールの浦添延長は2013年から事業が始まった。当初は19年春の開通に向けて、既存の首里駅から浦添市のてだこ浦西駅までの4・1キロについて橋桁やレール、駅舎などの整備を進めてきた。
建設業の人手不足が深刻化する中で作業現場に配置する技術者が足りなくなったことや、業者が工事の入札参加を見送るケースが多くなったことなどから、工期がずれ込むこととなった。モノレール社は昨年5月に、開業時期を19年夏ごろに変更していた。
土地取得も一部で難航していたが、既に全用地を確保しているという。延長区間の4駅では既に試験運転を始めている。
駅舎の設備などが完了し、国の検査を受けた後に開業となる。