【アメリカ】桜祭りに沖縄初出展 紅型、空手、文化PR


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大勢の人でにぎわった沖縄ブース=4月13日、米ワシントンDC

 春風とともに、毎年150万人が米首都ワシントンDCを訪れる全米桜祭り。4月13日には、数多くの出店やアート、カルチャーのブースが軒を連ねる米国最大級のジャパニーズ・ストリート・フェスティバルが催され、沖縄ブースが初お目見えした。三線を弾くシーサーと沖縄観光PR大使・花笠マハエのキャラクターや「OKINAWA」の文字が描かれた看板。南国の雰囲気に引きつけられ、ブースは大勢の人で賑(にぎ)わい大盛況だった。

 カウンターには「沖縄をどのくらい知っているか」「沖縄の何に興味があるか」などのアンケート用紙が準備され、多くの回答が集まった。紅型の着物を着て写真撮影できるコーナーもあり、美しく装った夫婦の変身ぶりに拍手が起きるなど人気の一角となった。

 クラフトコーナーも設けられ、来場者は折り紙やしおり作り、シーサー作りなどを楽しんでいた。

着物の試着に挑戦する来場者ら

 DC沖縄会のメンバーが手作りしたサーターアンダギーがブース前を行き交う人に振る舞われた。折り紙に挑戦した母娘は「米軍関係で沖縄に3年間住んでいた。大好きな所で懐かしい。また行きたい」と話した。空手やエイサーなど沖縄の伝統芸能のPRもあった。

 企画した沖縄県ワシントン事務所所長の運天修さんは「毎年、DC沖縄会のメンバーが披露する琉舞や子どもエイサー、空手は桜祭りに欠かせないものになっている。沖縄の魅力をさらにアピールできたのはブースの運営を支えてくれた沖縄会の皆さんのおかげだ。多くのボランティアの思いが来場者に十分伝わったと感じた」と話し、今後の観光客誘致や文化交流につなげたい考えを示した。
 (鈴木多美子通信員)