超低温でマグロ輸送 沖縄県内外4社 鮮度保つ冷凍倉庫開発


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 県内外の運輸業と鮮魚業の4社が、マグロをマイナス60度の状態で輸送を可能にする超低温冷凍倉庫とコンテナを開発し、那覇港総合物流センターに整備した。5月1日からの使用を予定している。

超低温冷凍倉庫で冷凍した県産のキハダマグロを手にする琉球海運の宮城茂社長(左端)、沖縄急送の富里正治社長(左から2人目)、高江洲鮮魚の高江洲馨社長(同3人目)、大東魚類の瀬田修一社長(同4人目)=26日、県庁

 途切れることなく超低温状態で生鮮食品の輸送を可能にする超低温コールドチェーンの確立で、県外や海外に鮮度が高いままマグロを輸送することが可能になる。

 事業に取り組んだのは琉球海運(那覇市、宮城茂社長)、沖縄急送(浦添市、富里正治社長)、高江洲鮮魚(糸満市、高江洲馨社長)、大東魚類(愛知県、瀬田修一社長)の4社。

 マグロが高い鮮度を保つためにはマイナス50~60度にする必要がある。しかし県内ではマイナス30度程度の冷凍倉庫しかなく、生食用ではなくツナ缶などの加工用食品やペットフードになることが多かった。今回開発された冷凍倉庫とコンテナを活用することで、魚価や品質の高い生食用マグロを輸送することができ、県産マグロの流通が広がることが期待される。

 事業の発起人である高江洲鮮魚の高江洲社長は「沖縄は海の恵みがあふれているが、今まで大切に出荷したくてもできない魚がいた。今回の事業は世界につながる第一歩だと思う」と話した。