「性暴力撲滅を」 都内、米軍人犯罪考える集会


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米軍人らによる犯罪について考える「沖縄の元海兵隊員による性暴力殺害から3年 基地・軍隊はいらない!4・29集会」=29日、東京都の文京区民センター

 【東京】「沖縄の元海兵隊員による性暴力殺害から3年 基地・軍隊はいらない!4・29集会」(同実行委員会主催)が29日、東京都の文京区民センターであった。200人以上が集まった。「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」共同代表の高里鈴代さんが、米兵らによる性暴力事件が戦後ずっと続いていることを挙げ「日米地位協定で保障する特権が女性の暴力につながっている」と指摘し、地位協定の改定の必要性を訴えた。

 1995年の少女乱暴事件とその後の「負担軽減」策に言及し「県民の怒りと要求を鎮めるために大きな目玉を出して結果は何だったか。それ以上の軍事機能強化や配置が進み、95年の結果が辺野古に続いている」と批判した。辺野古新基地建設強行を「支えているのは日本全体の差別意識にもよる」と指摘した。

 北谷町で起きた女性殺害事件に「3年前、二度と起こらないようにと決意してまた起こっている状況だ」と悔やんだ。主催者から沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの外間三枝子さんが「(天皇代替わりに伴う)今の日本の騒ぎはへどが出るほど嫌だ。天皇は沖縄を米国に差し出した。うちなーんちゅの時間は止まっているようだ」と述べた。