県民が選ぶ平成の沖縄ベストソングは?「小さな恋のうた」「島人の宝」…県民に誇り


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 琉球新報社は29日までに、県民に「あなたが思う平成の沖縄ベストソング」を聞くアンケート調査を実施した。1位にMONGOL800(モンパチ)の「小さな恋のうた」(2001年=平成13年)が選ばれた。2位はBEGINの「島人ぬ宝」(02年=同14年)、3位は安室奈美恵さんの「NEVER END」(00年=同12年)と夏川りみさんの「涙そうそう」(01年)だった。トップ10には、九州・沖縄サミット(00年)やNHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」(01年)などをきっかけに起きた「沖縄ブーム」の追い風と共に県内外で流行し、県民を勇気づけた曲が多く挙がった。

 アンケートは13日から27日にかけて街頭などで聞き取りで実施し、10代から70代の121人が回答した。計20人・組のアーティストの44曲が寄せられた。

 真っすぐな恋心を歌った「小さな恋のうた」は、インディーズCDでは異例のミリオンセラーを記録したアルバム「MESSAGE」(01年)収録の曲。「結婚前のパートナーからの着信音だった」(40代男性、宮古島市)、「青春時代に聞いた」(30代男性、南風原町)、「小学生のときに先生の送別会で歌った」(20代女性、沖縄市)など、回答者それぞれの平成の思い出を曲に重ねて支持された。

 モンパチの上江洌清作さんは「小さな恋のうた」が1位に選ばれたことに「ミュージシャン冥利(みょうり)に尽きます。約20年も前に学生の頃に作った歌ですが、とにかくたくさんの人に聞いてもらいたい、届けば良いなぁと漠然と思っていました。改めて『小さな恋のうた』を好きでいてくれて、口ずさんでくれて、ありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです。令和になっても歌ってね」とコメントを寄せた。

 (藤村謙吾、金城実倫、関口琴乃)