社会

潮干狩りで貝激減? 道路開通に伴い開放されたカーミージー 浦添市が看板設置

袋いっぱいに採られた貝=2018年9月11日(平良健二さん提供)

 【浦添】臨港道路浦添線開通後、沖縄県浦添市港川の海岸カーミージー(空寿崎)で潮干狩りをする人が急増したことから、海の生物の乱獲被害が指摘されている。カーミージーは港川自治会や地元住民が観察、保全を続けてきた場所。浦添市環境保全課などによると「潮干狩りに来る人が増えてから生物が激減している」という。「連休中、さらに多くの人が潮干狩りをすると、海が蘇生できなくなってしまうのではないか」と危機感を募らせている。

 臨港道路浦添線が開通してから約1年2カ月。道路開通に伴いカーミージー海域が開放された。

 手付かずの自然が残る海の豊かさを感じようと連日潮干狩りに訪れる人が増え、市によると旧暦3月3日の浜下りの日には、約500~600人が訪れたという。

 保全を呼び掛けている「市産業振興センター結の街」代表の平良健二さん(55)によると、同海域には絶滅危惧Ⅱ類のウミショウブや、準絶滅危惧種のリュウキュウアマモなど多くの希少生物が生息している。平良さんは生物の多様性が分かったきっかけについて「約14年に渡り、地元の子どもや住民らが観察活動を続けてきたから」と説明。「彼らの継続した活動のおかげで、道路開通時に大事な海域を埋め立てずに済んだ。多くの自然が残る県民の財産だ」と話した。

 潮干狩りでは、多くの人がバケツなどで貝や海藻を持ち帰るという。平良さんは「小さな貝も採っていく。観察を続けてきた子どもたちも『もう生き物を見掛けない』と悲しんでいる」と乱獲しないよう訴えた。

 市は4月26日、カーミージー入り口に保全を呼び掛ける看板を設置。担当者は「自然を残すため、見て楽しんでほしい」と求めた。



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