令和となり初めてとなる3日の憲法記念日に合わせて玉城デニー知事は「全ての人の尊厳を守り、誰一人取り残すことのない『沖縄らしい優しい社会』を実現することが重要である」とした上で「県民一人一人が憲法の理念を十分に理解し、平和の創造に貢献していただくことを祈念する」との談話を発表した。
玉城知事は「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を基本理念として、国民生活の向上やわが国の平和と安定に大きな役割を果たしてきた」と現憲法を評価した。
万国津梁(しんりょう)の精神の下、アジアの国々との懸け橋として友好関係を築いてきたことや激しい沖縄戦、米軍施政下の苦難の歴史を通して「県民は平和と人権の尊さを肌身で感じている。私たちには沖縄の歴史的教訓を次世代に伝えると共に、恒久平和の創造に務める責務がある」と言及、人権と平和について考えることの大切さを強調した。
テロや貧困、難民、民族対立などの問題が生じているなどと世界情勢にも触れ「価値観の違いを認め合い協力して取り組むことが求められている」と述べた。