社会

熱々!ラーメンボランティア 障がい者施設で“出店”「外出困難な人のため」 本格的な味に涙流す入所者も

ラーメンボランティアで店に来られない人を感動させる野崎達彦さん=4月24日、宜野湾市愛知のラブメン本店

 【中部】県内で「ラブメン」などのラーメン屋を経営する野崎達彦さん(44)=北谷町=らによるラーメンボランティアが好評だ。主に県内の障がい者施設に月1回無償で出向き、店に行けない入所者の前でラーメンを作り提供して2年。本格的なラーメンを食べて涙を流す入所者もいる。野崎さんは「ラーメンで人を感動させることができる」と力を込める。

 「ラーメンが食べたい」。野崎さんが知人の施設を訪れた時、入所する男性から依頼された。男性は事故で重度の障がいを持ち車いすだったが、事故の前はよくラーメン屋に行っていたという。店はバリアフリー対応となっていないことがあり、野崎さんが「作りに来ようか」と返答したのが始まりだった。

 野崎さんの店のスタッフや、他店スタッフも「ぜひ手伝わせて」と有志が集った。「ラーメン屋を再現し、作っているところを見てもらうこと」を心掛け、入所者が店にいることを疑似体験してもらう。ラーメンをすすった依頼男性は涙を流し、厨房ちゅう(ぼう)にいた野崎さんも感極まった。「自分たちが日々やっていることを見直す機会にもなっている」と振り返る。


野崎達彦さんらが作ったラーメンを食べる施設入所者ら=4月17日、読谷村の地域活動支援センターみつ葉(みつ葉提供)

 4月17日は読谷村の地域活動支援センターみつ葉で、約30人にラーメンを振る舞った。入所者の多くがラーメンを楽しみにし、汁も全て平らげたほど。入所者の男性(64)は「久しぶりに食べおいしかった」と満足した様子。施設の生活支援員・知花トモ子さんは「入所者には外に行けない人もいる。目の前で作られる工程を見ながら食べるのはいい」と話す。

 すし屋と協力しラーメンとすしを提供することもある。「事業者ができることはたくさんある。カレーやパン屋など異業種とコラボできればいい」と新たな挑戦も考えている。 (金良孝矢)



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