2015年に国から「地域がん診療病院」の指定を受けていた沖縄県立宮古病院が、4月に指定を外れていたことが7日、県病院事業局などへの取材で分かった。厚生労働省は昨年、施設や人員配置などの要件を変更しており、厳しくなった条件に合う医師の配置ができなかったことが原因。病院事業局は「患者に不利益がないような体制を続け、再び指定されるよう努める」としている。
要件変更に伴い、国はことし3月にこれまで指定した全ての医療機関の充足状況を見直した。地域がん診療病院は国からの補助がある。県健康長寿課によると、県立宮古は県と国から計800万円の補助金を受けているが、国からの400万円の補助が見込めない状況だ。
県内では琉大医学部付属病院が「都道府県がん診療連携拠点病院」に、県立中部病院と那覇市立病院が「地域がん診療連携拠点病院」に、北部地区医師会病院と県立八重山病院が「地域がん診療病院」に指定されている。