【本部】ヤギ同士が角を突き合わせて強さを競う大会「瀬底島ピージャーオーラサイ」(同保存会主催)が4日、沖縄県本部町瀬底のナカタ商会敷地内で開かれた。本部町や名護市からヤギ26頭が出場し、県内外から集まった365人が声援を送った。
試合時間は最長15分。直径6メートルの土俵で向かい合い、攻撃的な姿勢や受け身の取り方などで勝敗を競う。後ろ足で立ち正面から頭を激しくぶつけて角を突き合わせる「正面割り」の技をヤギが披露すると、歓声が沸き起こった。戦意を無くして「メェー」と観客に向かって鳴くヤギもおり、時折笑いに包まれた。
名護市から訪れた上原万葉さん(24)と嶺井樹さん(26)は昨年に続き、2度目の観戦。「闘牛と違い、追いかけっこをするなど面白い行動が魅力」と、場内で販売されているヤギ汁を頬張りながら話した。