埼玉西武ライオンズの主砲、山川穂高(中部商業高―富士大出)が12日の日本ハム戦で、プロ6年目で日本人最速となる通算100号本塁打を達成した。家族や恩師は「沖縄県民の誇り」「本当によく頑張っているよ」と活躍をたたえ、さらなる飛躍を祈った。
久米島に住む祖父母の仁和さん(78)と幸子さん(73)はテレビで山川の活躍を見ていた。通算100号となる三回の2点本塁打はスタンド上段に飛び込んだ。仁和さんは「すごい当たりだった。本当によく頑張っているよ」と振り返る。七回にも本塁打が飛び出し、幸子さんは「ついでにもう1本と独り言で言っていたら打ってくれた。何か通じるものがあるかもね」と笑顔。母の日に2本の本塁打が出たことに仁和さんと幸子さんは「14号はお母さんへ、15号はおじいちゃんとおばあちゃんへのプレゼントだね」と喜んだ。
山川が中部商業高校時代に監督として指導した盛根一美さん(67)=浦添市=は「すごいの一言。県民の誇りですね」と関心しきり。十分に引きつけて打てる山川の強みを語りながら「本当に努力の人。けがをしないで4番を打たせてもらえたら、目標の50本も打てる」と期待する。目標を有言実行していく山川に「どんどん達成して県民や高校球児、子どもたちの誇りとなり、みんなに目標にされる選手になってほしい」と激励した。