【写真特集】与那国島で50年に一度の記録的な降雨 大雨洪水警報解除も土砂崩れに警戒を


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通常より1~2メートル水位が上がった水田=13日午前8時頃、与那国町祖納(大嵩長史さん提供)

 与那国島で50年に一度の記録的な降雨量となった大雨は13日午後までに勢いを弱め、小雨になった。気象庁は大雨の影響による土砂崩れの恐れもあるとして引き続き警戒を呼び掛けている。

 気象庁によると、大雨をもたらした発達した雨雲は午後までに東海上に遠ざかった。同日朝から出されていた大雨洪水警報は午後2時34分に解除され、土砂災害の危険が高まったとして出されていた土砂災害警戒情報も解除された。ただ、大雨の影響で地盤のゆるんだ場所が複数あるとし、引き続き大雨警報を発令し、土砂災害の危険について注意を促している。

 与那国町役場によると、午前7時半に災害対策本部を設置し、午前9時に全域に避難勧告を出した。役場によると午後2時現在、確認できているだけでも道路の冠水が10カ所、住宅の床下浸水が4カ所、床上浸水が3カ所あるという。負傷者などの情報はない。

 町教育委員会や各小中学校などによると、比川幼稚園と比川小が雨のため一日休校で久部良中が午後から休校になった。

 沖縄気象台によると、与那国空港の観測地点で午前7時26分に、5月の観測史上最大となる1時間に109・5ミリの猛烈な雨を記録。与那国町祖納の観測地点で午前9時51分、1時間に98・5ミリの猛烈な雨を記録した。午後2時20分までの24時間雨量は与那国空港が458・5ミリ、与那国町祖納は457・0ミリと、いずれも5月の観測史上最大となった。【琉球新報電子版】

与那国町祖納の冠水した民宿おもろ前道路=13日午前10時頃(与那国町役場提供)
浸水した複合型施設前=13日午前10時頃(与那国町役場提供)

冠水した民宿おもろ前道路=13日午前10時頃(与那国町役場提供)
田原川沿いの冠水した道路=13日午前10時頃、与那国町祖納(与那国町役場提供)

集落内の冠水した道路=13日午前10時頃、与那国町祖納(与那国町役場提供)
冠水した県道216号=13日午前10時頃、与那国町祖納(与那国町役場提供)

複合型施設前も浸水した=13日午前10時頃、与那国町祖納(与那国町役場)
浸水した民家=13日午前10時頃、与那国町祖納(与那国町役場)