殺到したのはもらい手ではなく野良猫の引き取り依頼…ペットボックスの飼い主探し、個人は対象外


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琉球わんにゃんゆいまーるからペットボックスに引き取られた猫の元気(左)=3日、那覇市おもろまちのペットボックス那覇店

 ペットボックスを経営するオム・ファム(北谷町)がボランティア団体が保護している犬や猫を引き取り、飼い主を探す取り組みをしていることを紹介した12日の本紙記事を受け、個人から犬や猫を引き取るよう依頼する電話がペットボックスに殺到している。ペットボックスで引き取りをするのはボランティア団体が保護する犬猫のみで年間最大6匹まで。個人からの引き取りや相談は受け付けていない。

 ペットボックスによると、引き取りの依頼は12~13日で35件ほどあった。ほとんどが野良猫の引き取り依頼で、「子猫を拾ったがどうしたらいいか」との問い合わせもあった。

 野良猫を一時捕獲し、不妊・去勢手術を施して放す「TNR」の啓発活動を行う「琉球わんにゃんゆいまーる」の畑井モト子代表理事は「捨てる人が増えないか心配だ。動物の遺棄は動物愛護管理法違反で犯罪になることをちゃんと知ってほしい。最後まで飼うのが飼い主の責任だ」と話した。

 飼い主がいない猫に関する相談は市町村の担当課や県動物愛護管理センターで受け付けている。