【浦添】小学生のわんぱく相撲全国大会(東京青年会議所、日本相撲協会主催)に女子の出場が認められていない問題で、今年から新たに女子だけの大会が開催されることになった。沖縄など各地の大会関係者の要請を受け、東京青年会議所が開催を決めた。沖縄地区大会を主催する浦添青年会議所は「女子にも全国大会出場の機会を提供できる。望んでいた形になった」と歓迎している。
全国大会は今年で35回目を迎える。地区大会を勝ち上がった4~6年生が派遣されるが、男子に限られている。これに対し昨年、浦添市教育委員会が「性差によって活躍の機会が制限されてはならない」と強調。児童や保護者の声も受け、浦添青年会議所が東京青年会議所に女子の出場を認めるよう要望していた。
同様の声が各地から寄せられた東京青年会議所は、女子の全国大会開催を決めた。8月25日、東京都内で予定する。男子の全国大会は8月4日。両国国技館が改修中のため、今年は東京都内の別会場で行う。
沖縄地区大会は男女とも6月8日、浦添市民相撲場で開かれ、4~6年の優勝者が全国に派遣される。
女子にも「全国への扉」が開かれたことに、浦添市教委の嵩元盛兼教育長は「男女の区別なく子どもの向上心につながる」と評価した。
一昨年、地区大会4年の部で優勝しながら、女子のため全国大会に出場できなかった伊江村立西小学校6年、島袋心海(しんか)さん(11)は「うれしい。絶対、日本一になる」と意気込んだ。
浦添青年会議所の名嘉真秀理事長は「男子との試合が嫌で参加していなかった女子もいるかもしれない」とし、男女別の大会開催に期待。28日まで参加者を募集している。問い合わせ、申し込みは同会議所(電話)098(876)6077。
(真崎裕史)